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半切FPDが広い視野・高画質を実現
多岐にわたる検査で活躍

技師長 山上 教宏 先生

技師長 山上 教宏 先生

高出 進 先生

高出 進 先生

医療,介護,福祉をカバーする当院のニーズにマッチ

当院は金沢の南部の住宅地に位置する医療、介護、福祉 を補う総合的な施設で、急性期から慢性期そして介護も含めた医療、福祉、総合ケアを行っています。周辺の医院や大学病院ならびに専門医療機関と連携を取り、地域医療の中核を担っています。
I.I.タイプのX線透視撮影台の更新に伴い、数社のFPD搭載タイプの装置を比較・検討しました。当院では高齢の患者さんが多く昇降機能は必須です。加えて十分な視野を持つ半切FPDを搭載しており、かつ予算内に収まる装置という当院のニーズにマッチしたのがFLEXAVISION F3(以下F3)でした。また、斜入機能は、整形で神経ブロックや立位で膝を撮る際に当然必要ですので、これができないことには最初から話になりません。

南ヶ丘病院

胃透視からVFまで様々な用途に活用

F3の検査で最も多いのはやはり胃透視です。 4月から10月にかけて金沢市の健診を受け入れており、どんどん検査が入ってきます。また、大腸カメラ後や大腸カメラを含めた注腸検査の他、整形分野でも使用します。その他には、言語聴覚士(ST)が3人いることもありVF検査も常時行いますし、ERCPなどの内視鏡検査もかなり多いです。後はエコーを用いたPTC検査や、DIPにも使用しています。午前中は検診がメインで、午後からは整形やその他の検査が飛び込みで入って来ますので、多岐にわたり一日中使用しています。

FLEXAVISION F3

検査室を広々と使え,様々な用途に対応

半切FPDで大視野・高画質観察が可能

検査が多岐にわたる当院では、半切の視野サイズは整形領域や注腸などの消化管検査で有用で、特にDIPでは非常に助かります。I.I.と違い端が欠けることなく、大視野で一度に観察できます。
FPDになり高画質になった点も良いと思います。他の病院さんが見学に来られた際、他の装置と比べてF3が一番良いと言って帰られました。また、前はほとんど注腸検査をオーダーされなかった外科の先生が、F3の画を見て「あ、きれいだね」と言われ、何例かオーダーされました。胃透視時のハレーションも少なく、また少しハレーションが起こった場合でも後でデジタル処理できますので気になりません。さらに、金沢市の健診は画像を全て医師会に送るため、他の先生が読影されることを考えても高画質である必要があります。

デジタル化により検査の手間や時間を大幅削減

ネットワーク経由でオーダーが入りますので患者登録は不要で、術式を選択すれば撮影条件なども自動的に設定され楽ですし早いです。操作系もシンプルで、全く問題ありません。
FPDはシステムの立ち上がりがもっと遅いと思っていましたが、PCが立ち上がる程度の待ち時間で済みます。他の施設では結構待たれているそうですが、意外に短いです。
他のモダリティは2~3年前にフィルムレス運用になりましたが、透視台用に現像機を置いていました。今回のデジタル化に伴い、フィルムや現像機の管理に費やしていた手間が全くかからなくなりました。それは全然違います。患者さんや外科の先生のフィルム待ちの時間も減りました。
更に良いところは、すぐ画像で確認できる点です。以前なら、患者さんが動いても現像してから気がつくので、バリウムなどはもうどうしようもないこともありました。今なら、透視画像で確認できるので、その場ですぐ撮り直せます。
これらを考えるとトータルで3分の1ぐらい時間短縮できているのではないでしょうか。またフィルムの保管スペースも不要になりました。迷うことなくデジタルの方が良いです。

患者さんを車椅子に載せたままVF検査が可能

立位の状態でX線管を150cm引伸ばすことができ、かつX線管を低くすることができますので、VF検査では患者さんを車椅子に乗せたまま、かつ正面からしっかり撮れます。患者さんもとても楽です。今までは、高さを合わせるため患者さんをストレッチャーに載せて撮っており、準備も大変でした。また、正面からは撮れませんでした。
STも医師も動画で診たいと言われますので、VF検査時の映像をアナログで出力しマイクも付け、市販のレコーダで音声ごとDVD保管できるようにしています。他の装置では画像変換のための装置が別に必要となり費用も相当かかるようでした。また、動画をデジタルで保管するとサーバに非常に負荷をかけてしまいます。当院の方法ならデジタル化してもデータ量は軽く、STが自分の必要な所を編集して学会発表に使うこともでき、自分で保管しています。

検査装置

一般撮影で便利なFPDタテ・ヨコ回転機能

一般撮影が混んでいる場合はF3を使うことがあります。特に撮影が難しく撮り直しの可能性が高い検査は、透視下で位 置決めできるF3の方が絶対早いです。例えば肩のY字撮影などはきれいに出ないケースもあり、F3で撮影する方が確実です。
骨盤を撮る時はFPDを回転して横長で使用します。その他、寝台の横に座ってもらい肘や手を撮る時にFPDを横向けにしておけば、奥まで手が届かない子供さんでも、体を奥にずらしてもらわなくても済むので便利ではないでしょうか。
今は行っていませんが、検査室には2管球目として一般撮影を設置しており、FPDを取り出せば側面撮影やデクビタスなどにも対応できます。寝台の上で整形の撮影をする際は、FPDを取り出した方が拡大率も少ないので良いと思います。

コンパクト設計で検査スペースを有効活用

寝台がコンパクトになり、また後ろのキャビネットも減りましたので、検査スペースは前よりも1.5倍以上広くなりました。寝台の後ろに当院のサーバ機がある以外は、寝台周りに余裕ができ広々としています。内視鏡検査では、内視鏡だけでなく付き添いの看護師が入るので、今までの装置では検査スペースが非常に狭かったのです。

被ばくへの配慮も忘れずに

パルス透視でなるべく線量を減らすようにしており、VFなど動画で診断するものは15fps、胃透視は撮影画像で診断 するので10fpsというように検査により使い分けています。透視の画質としては違和感ありません。

先生の一言
F3 のおすすめは、半切FPD で高画質な画像が撮れるという点がまず一番です。次に種類が多い当院の 検査全てに対応できる点。そしてコンパクトで検査スペースを広々と使える点です。
  • FLEXAVISIONは(株)島津製作所の商標です。
製造販売認証番号
218ABBZX00202000 据置型デジタル式汎用X線透視診断装置 [X線テレビシステム FLEXAVISION]
据置型デジタル式汎用X線診断装置
据置型アナログ式汎用X線診断装置
  • ※本医療機器は複数の一般的名称に該当します。