血管撮影システム

MEDICAL NOW No.81

MEDICAL NOW No.81

島津最新血管撮影バイプレーンシステムを使用した
脳血管内治療における臨床実践
~被ばく低減を中心に~

山口大学医学部脳神経外科
石原 秀行

施設紹介

山口大学医学部附属病院は,山口県の南西部,瀬戸内海に面する宇部市にある。1944(昭和19)年に創設された山口県立医学専門学校以来,現在ではベッド数736床,29診療科と23の診療部を擁し,あらゆる分野の疾患を総合的に診療できる県内唯一の特定機能病院である(Fig.1)。脳神経外科学講座は,全てのサブスペシャルティーを網羅しており,脳卒中診療においても,山口県の中心的な役割を果たしている。山口県は,中小規模都市が瀬戸内海側を中心に,内陸と日本海側に点在するという地理的特徴があり,脳神経外科医が常勤する病院が無い地域が広く存在するため,当教室ではTelemedicineに取り組んでいることが一つの特色である。2000年から電話でのコンサルテーションを開始し,現在はTelestroke Advance system(TELESA)(Fig.2)を使用し,モバイルフォンで地方病院からの救急患者の画像コンサルテーションを受けている。また,当施設では2013年からDocHeliの運用を開始しているので,重症脳梗塞では,Telestrokeによりrt-PA静注療法の適応を判断し,適応がありと診断した場合には,地方病院でrt-PA静注療法を開始し,DocHeliで当施設へ搬送するDrip-Shipアプローチを積極的に行っている。当施設へ搬入後は速やかに脳血管造影室(Fig.3)へ運び,血栓回収療法を行う体制としている。

病院外観

Fig.1 当院外観