PETシステム

MEDICAL NOW No.67

MEDICAL NOW No.67

日本でのアルツハイマー病研究の動き
~J-ADNIにおけるPET検査の重要性と今後の展望~

東京都健康長寿医療センター研究所 附属診療所
石井 賢二

はじめに

総務省統計局が発表したわが国の65歳以上の老年者人口は2009年9月の時点で2869万人(総人口の22.5%)となった。これに伴いわが国における認知症患者は,軽症者も含めると200万人を越えると推定されている。今後75歳以上の後期高齢者が著しく増加すると予想される中で,認知症患者数も加速度的な増加が見込まれており,その対策は危急の社会的要請である。認知症には種々の原因があるが,アルツハイマー病はその過半数を占めており,アルツハイマー病の克服が認知症制圧の最重要課題である。こうした中,ここ十数年のアルツハイマー病の病態に関する分子生物学的研究の進歩はめざましく,アミロイドβ(以下,Aβ)の蓄積がアルツハイマー病の最も上流に位置する病因であると考えるアミロイド仮説が支持されるようになった。この仮説に基づいた根本治療薬が開発されつつあり,アルツハイマー病の克服が現実の目標として見えるようになってきたことは朗報である。

  アミロイドPET実施施設 メーカー 機種
PIB 放射線医学総合研究所 島津 Eminence SOPHIA-GX
PIB 東京都老人総合研究所 島津 SET-2400W
PIB 大阪市立大学 島津 Eminence-BL
PIB 先端医療センター 島津 Eminence-GX
PIB 浜松医療センター Siemens Biograph16
PIB 先端医学薬学研究センター GE ADVANCE
PIB 埼玉医学大学 Siemens Biograph6
PIB 群馬大学 GE Discovery ST Elite 16
PIB 東京大学 島津 SET-2400W
PIB 湘南厚木クリニック Siemens ECAT ACCEL
PIB 香川大学 Siemens ECAT EXACT HR+
BF 東北大学 島津 SET-2400W
BF 国立長寿医療センター Siemens ECAT EXACT HR47

日本のアミロイドイメージング実施施設(2009年2月)