PETシステム

MEDICAL NOW No.84

MEDICAL NOW No.84

マンモPET による乳がん検診の可能性

甲府脳神経外科病院附属 山梨PET画像診断クリニック
佐藤 葉子

はじめに

1990年代,FDG PET によるがんの画像診断が確立された。 本邦では1994年にPET を用いたがん検診が始まった後,2003年にFDG PET によるがんの画像診断が保険収載された。当初は,新しい検査法のためエビデンスが確立されていないこと,検査費用が高額であること,PETにも限界があることなどからその是非を懸念する声も聞かれたが,この10年あまりで,PETはがん診療になくてはならないモダリティとなった。同時にPETがん検診も全国的に広がり一定のニーズを獲得している。
2013年7 月,体幹部PET/CTに併用した乳房専用PET(以下マンモPET)検査が保険収載されたが,やはり先行して2011年に対向型マンモPETであるPEM(positron emission mammography)を用いた乳がん検診が始まっている。PEMに次いで2014年9月,島津製作所からリング型マンモPETであるElmammoが発売された。当院は2015年3月にこのElmammoを導入し乳がんの保険診療と検診を行っている。今回,マンモPETによる乳がん検診の可能性と課題について考察する。

  • Elmammoは(株)島津製作所の登録商標です。
製造販売認証番号
22600BZX00008000 核医学診断用ポジトロンCT装置 [乳房専用PET 装置Elmammo]