近赤外光カメラシステム

MEDICAL NOW No.80

MEDICAL NOW No.80

近赤外光カメラシステムLIGHTVISIONの
外科手術における評価

高知大学医学部附属病院 乳腺センター
杉本 健樹

はじめに

高知大学医学部附属病院は,長宗我部元親の居城があった岡豊山の麓,眼前には紀貫之の「土佐日記」にある国分川が流れる古(いにしえ)の土佐の政治・文化の中心地にある。病床数は613床で21診療科と24診療部・センターがあり,都道府県がん診療連携拠点病院として県の癌診療をリードする役割を担っている。私たちの乳腺センターは,多様化する乳癌診療に対応し多職種が協力して集学的治療を行える場として昨年10月に開設された。中でも,乳癌手術は低侵襲化が進み,乳房温存療法を追いかけるようにセンチネルリンパ節生検が急速に普及してきた。乳癌の転移を見張るセンチネルリンパ節の同定には放射性同位元素を用いるRI法と色素法が一般的であるが,RI法には放射線管理区域が必要で,色素法単独での固定には高い経験を要する。これらを補うため日本ではインドシアニングリーン(ICG)の近赤外線蛍光を利用した蛍光法が普及しつつある。本学ではカラー画面に蛍光を描出できるシステムを開発し600例を超す乳癌手術に応用してきた。今回,島津製作所がフルハイビジョン化(1920 × 1080ピクセル)に成功したLIGHTVISIONを評価のために使用する機会を得たのでその経験を紹介する。

LIGHTVISIONの概観

LIGHTVISIONの概観

  • LIGHTVISIONは(株)島津製作所の登録商標です。
製造販売承認番号
26B1X00003000264 可搬型手術用顕微鏡[近赤外光カメラシステム LIGHTVISION]