近赤外光カメラシステム

MEDICAL NOW No.80

MEDICAL NOW No.80

近赤外光カメラシステムLIGHTVISIONの開発

(株)島津製作所 医用機器事業部
宇野 晴雄

はじめに

高齢化社会の到来及び生活習慣病患者の増加を背景として,癌患者は増加の一途を辿っており,外科手術は根治性の高さから,治療方法の重要な位置を占めています。
手術中に用いる近赤外光カメラシステムは,血管・リンパ管等に投与した薬剤(インドシアニングリーン:ICG)に励起光を照射し,ICGから発生する微弱な近赤外蛍光を画像化する機器です。近赤外光カメラシステムを用いることにより,直視下では確認が難しい血管やリンパ管の動態把握が可能になるため,手術の支援機器として使用されています。
特に乳癌センチネルリンパ節同定については,2015年7月の乳癌診療ガイドライン1)の改定により,推奨グレードBとして新規に登録され実臨床の現場への導入が進みつつあります。また,形成外科,消化器外科,心臓血管外科など,様々な臨床研究分野で新たな応用用途の報告があり,近赤外光カメラシステムへの期待が高まっています。
近赤外光カメラシステムには,カメラの保持方式の違いによりアーム型,ハンディ型の2種類があり,アーム型は本体から伸びたアームでカメラを保持しながら観察する用途,ハンディ型は手持ち状態で観察する用途で使用されています。
このたび,高精細なハイビジョン画質を実現したアーム型の近赤外光カメラシステムLIGHTVISIONを新しく開発しました。

(a)保管/移動時

(a)保管/移動時

(b)使用時

(b)使用時

参考文献

1) 日本乳癌学会編,“科学的根拠に基づく乳癌診療ガイドライン 1 治療編 2015年版”, 金原出版株式会社, 232-233

  • LIGHTVISIONは(株)島津製作所の登録商標です。
製造販売届出番号
26B1X00003000264 可搬型手術用顕微鏡[近赤外光カメラシステム LIGHTVISION]