X線TVシステム

MEDICAL NOW No.83

MEDICAL NOW No.83

高性能透視撮影システムSONIALVISION G4を導入,
トモシンセシス,スロットアドバンスや骨密度測定などの
アプリケーションを使い,質の高い診療を

竹内リウマチ整形外科クリニック
竹内 一哉

はじめに

当院は,2016年4月1日,福岡県北九州市門司区大里新町に開業した(Fig.1)。北九州市は,人口約100万人の政令指定都市で,福岡県内では,福岡市に次ぐ大きな都市である。元々,九州の玄関口として発達,2次産業が盛んな頃は,日本四大工業地帯に,名を連ねる大都市であった。しかし,国内2次産業の衰退と輸送交通手段が,海路から陸路,そして,空路へとシフトしていく中で,九州の玄関口という性格は薄くなり,不況の影響もあり,少しずつ人口も減少している。また,政令都市の中でも高齢化率が最も高く,福祉や医療といった分野が,重要な地域でもある。ただ,比較的人口が多く,産業も発達していた地域なので,大きな公立病院や労災病院,公的法人や企業の病院も多く,大学病院もある。新幹線のぞみの停車駅で,市内に空港もあり,地震や台風などの自然災害がなく,海や山が近く,食べ物も美味しい住みやすい街で,高齢者にとっては,住みたい都市ナンバー1 に選ばれている。
私自身,北九州で生まれ育ち,大学も産業医科大学で地元だが,縁あってこの地に開業することが出来た。私は,整形外科が専門で,疼痛と機能障害に興味があり,関節リウマチもその治療に必要と判断,この分野の専門医となり,ライフワークとしてきた。このため,開業にあたってはいくつかのこだわりを持った。それは,運動器リハビリ施設の重要性,関節リウマチの治療を行う環境整備,そして,診断・治療に必要な画像診断システムの導入である。
整形外科医の対象は,幅広い年齢と多種の分野にわたっている。小中学生から高校生では,体は成長する中で,スポーツのスキルを上げていく際に起こるスポーツ障害。これは,適切な診断が必要だが,成長の過程に生じる運動技術や才能と基礎体力や運動能力の差を評価して,適切な治療や指導法を選択する必要がある。年齢を重ね,体を動かす機会が減ってくると,体を支えたり動かしたりする筋力が衰え,体は固くなり,スポーツなど特別なことをしていなくてもちょっとしたことで体のあちこちが痛くなる。そして,高齢になるとさらに,日常の些細な動作などで医療の世話になる障害を受けることがある。そして,医療分野の中で特殊ではあるが,ちょっと,腰や首,関節などが痛いといった理由で,病気ではない元気な方が多く受診される科である。色々な年齢層や症状の方がおられるが,チームで診るため,現役スポーツ選手の治療を経験した者,大病院での脳外科や脊椎外科の治療経験者,アスレチックトレーナーなど経験豊富な理学療法士5名が在籍し,様々な機械と広いリハビリ室を確保している(Fig.2)。また,関節リウマチも生物学的製剤が治療の主流となり,外来化学療法が一般的だが,当院はクリニックでありながら,本格的な診断と治療を実践できるように,院内採血検査機器を導入し,感染を防止しながら長時間の治療でもリラックスできる専門化学療法室を確保している。そして,整形外科医として,質のいいX線画像診断にこだわった結果,トモシンセシス(デジタルマルチスライス断層)撮影が可能な島津製作所社製の画像診断システムSONIALVISION G4を導入した(Fig.3)。

Fig.1 当院外観

Fig.1 当院外観

  • SONIALVISIONは(株)島津製作所の商標です。
製造販売認証番号
224ABBZX00052000 据置型デジタル式汎用X線透視診断装置
据置型デジタル式汎用X線診断装置
X線平面検出器読取式デジタルラジオグラフ
二重エネルギー骨X線吸収測定装置
[X線テレビシステム SONIALVISION G4]
  • ※本医療機器は複数の一般的名称に該当します。