MEDICAL NOW No.72

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近赤外光イメージング装置 SMARTNIRS の開発

はじめに

当社では,近赤外分光法(NIRS)を用いた脳の機能画像を得る装置として,2001年よりOMM-2001シリーズ,OMM-3000シリーズを販売してきました。累計100台以上の装置が現在稼働しており,安全かつ自然な状態で脳の活動状態を測定することができるという特長を生かして,医学分野では脳神経外科,リハビリテーション科,精神科などでの臨床応用が始まっています。また,医学研究や認知神経科学研究に限らず,ブレインマシンインターフェース(BMI)としての応用や,ニューロマーケティングといった,今までのモダリティではできなかった新しい分野も開拓され始めています。脳機能を測定するためのツールとしてNIRSは新しい段階に入ったと言えるでしょう。
多様化する要望に対応するため,今回新製品として近赤外光イメージング装置SMARTNIRSを開発し,発売いたしました。
本装置は最大40 組(80本)の送受光ファイバを装備し,送受光間距離を等距離に組み合わせた場合は最大142チャンネルの測定が可能です。その他,従来製品の高感度や高精度を継承するとともに,計測の高速化,操作の簡便化,高機能化,アップグレーダビリティの向上など数々の新機能を搭載しました。
アプリケーションに応じて最適な構成を組むことができ,効率的にご使用いただけるものと考えています。その特長と機能を以下に紹介します。

SMARTNIRS 外観図

SMARTNIRS 外観図

製造販売認証番号
224ABBZX00076000 機能検査オキシメータ [近赤外光イメージング装置 SMARTNIRS]