高齢化・認知症
健康寿命延伸への願いに貢献すべく、これまでに培ったX線撮影技術で骨の健康をサポートするアプリケーションを提供します。
認知症については世界中で様々な研究がなされていますが、未だ根本的な治療法は見つかっていません。島津製作所は超早期検査から診断、治療、予後管理までのヘルスケアサイクル全体において、当社の分析計測技術や医用画像診断技術を使った新しいソリューションの提供を目指します。
※1:本製品は研究用です。医薬品医療機器法に基づく体外診断用医薬品あるいは医療機器として承認・認証等を受けておりません。治療診断目的およびその手続き上での使用はできません。
※2:研究開発中の技術紹介であり、治療診断目的及びその手続き上での使用はできません。製品として販売授与できません。
断層撮影
高齢化に伴い、骨折や骨系疾患は増加傾向にあり、インプラント留置の症例数も大幅に増加しています。デジタル断層再構成アプリケーション・トモシンセシスを一般撮影システムやX線テレビシステムに展開することで、高精度な検査の実現と、臨床付加価値をご提供します。
長尺撮影
容易な操作で広範囲を撮影し、DRシステム側で結合処理し画像表示する長尺撮影機能を、X線TVシステムと一般撮影システムにてご用意しています。手間をかけずに検査が行え、かつ精度の高い計測を行って頂けます。
骨密度測定
高齢化に伴い増加する骨粗しょう症に対し、骨折に至る前に予防・指導を行うための骨密度測定を、X線TVシステムに国内で初めてオプション搭載しました。腰椎および(または)大腿骨近位部をスキャンすることで簡単にDXA 法による骨密度測定が行えます。骨密度測定と、骨折などの画像診断が、患者さんを移動させることなく行えます。
X線透視撮影
高齢化や病気から起こる誤嚥の診断・治療では、原因や対策を探る手段の一つに嚥下造影が行われています。島津のX線TVシステムは撮影台とⅩ線管の距離を1.5mまで引き伸ばし十分なスペースが確保できますので、患者様が車椅子に乗ったままで検査を行って頂けます。また、システム全体で低被ばく設計を行い、検査をする人・受ける人に配慮しています。
X線TVシステム
血中アミロイドペプチド測定
「アミロイドMS CL」は、微量の血液(約0.5mL)からアミロイドペプチドを測定し、アミロイドβ(アルツハイマー型認知症の原因とみられるタンパク質)に関連するバイオマーカー値を提示する技術です。
注意:「Amyloid MS CL」が出力するバイオマーカー値の臨床的意義は評価されていません。本製品による検査を実施する際には、日本認知症学会、日本老年精神学会、日本神経学会が監修した「認知症に関する脳脊髄液・血液バイオマーカーの適正使用指針」を順守することが求められます。
血中アミロイドペプチド測定システム
Amyloid MS CL AXIMA
頭部PET検査
高性能検出器を頭部撮像モードと乳房撮像モードに切り替えることで、頭部・乳房両方の検査が行えます。全身PET では描出が困難な薬剤分布の把握を可能にし、各種脳疾患診断や研究領域で期待の高まる頭部PET 検査において、より精度の高い診断を支援します。
椎体骨折診断支援
骨粗鬆症の患者様の椎体骨折の有無を判定する評価法のひとつである定量的評価法(Quantitative Measurement:QM法)での計測をソフトウェアにより簡単に行います。
AIが椎体計測のための初期ポインティングを自動で行うことで従来の計測より時間と負担を軽減し、骨粗鬆症の早期治療を支援します。