遠隔操作方式X線透視診断装置 生誕60周年

遠隔操作方式のX線透視診断装置は今年で生誕60周年を迎えます!

今や世界のX線透視診断装置のスタンダードとなっている遠隔操作方式のX線透視診断装置は今年で生誕60周年を迎えます。今から60年前の1961年、世界初の遠隔操作方式のX線透視診断装置が島津製作所によって開発され、大阪府立成人病センター(現 大阪国際がんセンター)様にご導入いただきました。それまでのX線透視診断装置は全て近接操作方式であり術者のX線被ばくが大きな課題でした。しかし、遠隔操作方式の誕生で術者被ばくは基本的にゼロになり、透視検査の世界は一新されました。現在では遠隔操作方式のX線透視診断装置が(一部地域を除き)世界のスタンダードになっています。

島津製作所は、その後も一貫して医療現場の被ばく低減のための技術開発に取り組み続け、1992年にX線画像をデジタル化し撮影線量を従来のフィルム撮影と比べて大幅低減しました。また、2004年には世界で初めて直截変換方式FPDと断層撮影アプリケーションTomosynthesisを搭載し、低線量・高画質で幅広い透視検査を提供、さらに2019年には最新鋭の透視画像処理技術SCORE PRO Advanceで徹底した被ばく低減と見やすくシャープな透視画像の両立を実現するなど数々の革新的技術をX線透視診断装置に搭載し、ご好評を頂戴してまいりました。

今後も、遠隔操作方式のX線透視診断装置のパイオニアとして、現状に甘んずることなく先端技術と高品質を追求し、世界の医療現場に貢献して参ります。

遠隔透視台のマイルストーン

島津製作所の最新モデル SONIALVISION G4 LX edition

断層撮影アプリケーションTomosynthesis

断層撮影アプリケーションTomosynthesis
検査は数秒間の低線量撮影1回で完了し、収集した画像より何度でも再構成できますので余分な被ばくを抑え、簡単に観察いただけます。さらに立位や逆傾斜位など関心部位に重力負荷をかけた状態で観察できるため、検査の応用範囲が広がります。

透視画像処理技術SCORE PRO Advance

透視画像処理技術SCORE PRO Advance
様々な検査でシャープかつクリアな画像をご提供します。特に透視では、背景のノイズ成分をリアルタイムに低減しながら、観察部位を効率よく強調します。これにより、徹底した被ばく低減と見やすいシャープな画像の両立を可能にしました。