「レントゲンの日記念」市民公開講座に共催

2017年11月

「医療被ばく低減に向けての取り組み」

ドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲン博士が1895年にX線を発見した11月8日を、国際的に「レントゲンの日」とし、各国の放射線学会が連携して祝う記念のイベントが開催されており、日本でも、2012年より日本医学放射線学会が記念行事を行っています。今回は「医療被ばく低減に向けての取り組み」をテーマとして市民公開講座が行われ、一般市民の方々や医療関係者が聴講しました。
JRC2018(2018年4月12日(木)~15日(日))で第77回日本医学放射線学会総会の会長を務められる今井裕先生(東海大学)の開会ご挨拶、日本医学放射線学会理事長の本田浩先生(九州大学)の理事長ご挨拶の後、7名の先生方のご講演と総合討論が行われました。
講演は、医療費および画像診断業務の現状、医療資源の最適利用、被ばく低減など安全性の確保、また医療政策など多岐にわたりました。

今井裕先生が、「レントゲンの生涯」で、レントゲン博士の誕生からX線の発見までの道程と、X線発見が研究者から一般大衆まで大きな反響で迎えられたことを紹介されました。
本田浩先生は、「放射線医療“安心・安全”プロジェクトについて」で、“国民に対し、「安全」で「質の高い」放射線医療を、「均等」に提供する”というJapan-Safe Radiologyコンセプトについて紹介し、現状の課題と取り組みを説明されました。
続いて5名の演者が、CTを中心とした機器の開発・進歩、被ばく低減への取り組みなどについて講演され、その後、講演者に青木茂樹先生(順天堂大学、日本医学放射線学会副理事長)を加えて、総合討論が行われました。
総合討論後、青木先生が閉会のご挨拶をされ、市民講座は盛況のうちに閉会となりました。

島津製作所では、いち早くIEC3rd対応を実施するなど、被ばく低減に取り組んでおり、今回の市民公開講座に参加いたしました。

今井 裕先生
今井 裕先生
総合討論(今井先生、本田先生、青木先生、演者の先生方)
総合討論(今井先生、本田先生、青木先生、演者の先生方)

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