X線TVシステム FLEXAVISION ユーザーズボイス

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安定した画質とコンパクトで使いやすい本体が
大規模健診施設の胃X線検査を支援

副技師長 堤 厚臣 先生

副技師
長堤 厚臣 先生

高度良質の医療活動をめざし諸設備を充実

当院は大阪市北区に位置する499床の病院で、「信頼性の高い医療で社会に貢献」を理念とし、高水準、良質の医療、および患者様のQuality of Lifeを重視した診療を提供することなどを運営方針としています。2000年9月に新病院を開院した際に、高度良質の医療活動を目指して諸設備を充実し、院内の各種体制の充実を図りました。
併設の健診施設である健康管理センターでは、総合健診(日帰り人間ドック、宿泊ドック)を中心に、企業の法定定期健康診断および個人の定期健康診断、産業衛生健診の一つであるVDT検診を実施しており、各診療部門の専門医の協力を得て診察・検査等が行われています。日本総合健診医学会、日本病院会の人間ドック優良健診施設に認定されており、眺望の良い快適な環境(14階フロアー、天候が良い日には明石海峡大橋が望めます)で健診を行っています。

住友病院

健康管理センターで健診の胃X線検査に使用

検診には以前、I.I.-DR装置を使用していましたがI.I.の輝度がかなり落ちてしまい患者被ばく量が増えていたため、本年度、一般撮影装置がフラットパネルに更新される機会に併せてX線TV装置FLEXAVISION F3package(以下、F3)2台を更新・導入しました。運用としては患者さんのオーダーをMWMで受け付け、撮影後の画像データを全てビューワに送りモニタにて読影しています。
現在はその2台を使用し半日で30から35件、年間で6,000から6,500件の胃X線検査を行っています。任意型検診を行っており、1検査につき20枚近くの撮影を行います。11月より大阪市のがん検診の受け入れも始まり検査数は今後も増えると思われます。また胃X線検査の他にはVDT健診の頸椎撮影も行っています。

X線TV装置FLEXAVISION F3package

最適画像をカスタマイズでき満足の行く画質に

フラットパネルを搭載しており、I.I.のような歪がなく、広い視野で観察しやすくなりました。画質にも満足しています。検診業務では前年度の画像とF3の画像を2画面で比較を行いますが、明らかに画質が向上したことがわかります。シャープさもコントラストも良いですし、ハレーションも起こりにくく抜群に観察しやすい画像です。従来のI.I.-DR装置の場合は調整を繰り返しても黒飛びしてしまい読影できない部分もありましたが、F3については導入した際にパラメータ調整を行って好みの画質にしましたので、黒飛びする画像はなくなり、撮影した画像をそのまま読影できるようになりました。胃X線検診では10人の技師がローテーションを組み操作しています。以前は人により画質にばらつきがありましたが、F3になってからは撮影時のパラメータ等がプリセットできるようになったため画質は安定しています。これにより、撮り直しがほとんどなくなりました。また、取り直すとしても被検者が動いた時くらいで、その場合もF3ならモニタ画面に撮影のサムネイル画像が表示され続けるため、撮影終了時点で確認すれば、即、再撮影を行えます。
当院では検査時の被検者の被ばくをできるだけ減らすことを方針に掲げています。F3にはマスクやパルス透視が標準装備されておりますので、これらを活用して患者さんの被ばくに配慮していますが、その際も画像がざらつかず気になりません。

検査室のワークスペースを十分に確保できるコンパクトな本体

装置本体自体がコンパクトですので狭いスペースにも収まり良く設置できました。寝台は常時、立てた状態でスタンバイしていますが、その際のスペースも少なく済みます。従来なら患者さんがドアを開けられた所に、ちょうどX線管があり動線を邪魔していましたが、今はそのようなことはありません。
また、フラットパネルになりI.I.の厚みがなくなった分、寝台に逆傾をかけてもX線管が引き戻されることはなくなりました。検査中は必ず逆傾をかけて見るのですが非常にスムーズに行え、映像系の可動範囲も大きくなったため、患者さんを動かす必要もなくなりました。

様々な工夫でやさしい検査をサポート

装置がコンパクトになったことで、空いたスペースに検査室で操作できるコンソールを置くことができました。体を支える必要がある患者さんの場合には、サポートしながら検査を進めることができます。
寝台側面のベッドサイドコントローラは看護師がよく使用しています。患者さんをエスコートする際に患者さんのそばで寝台を倒せるので便利です。また、寝台の顔の当たるところにカバーを使用し患者さん毎に交換しておりその交換や、メンテナンスも行い易いです。メンテナンス時には寝台の後方など、どの方向からでもアプローチできるのも利点です。
また、稼働する際の音が以前の装置に比べ静かです。

ベッドサイドコントローラ

ベッドサイドコントローラ

一般撮影のバックアップとしても期待

F3が良いと思った理由のひとつに半切のフラットパネルを搭載しており、このフロアの一般撮影装置が万が一故障した際にはバックアップとして使える点が挙げられます。健診業務は休むことができませんので、そのような場合でも患者さんに14階から地下の検査室まで下りてもらわなくても済みます。一台で一般撮影も行いたい施設にはぴったりの装置ですね。

先生の一言
F3 はコンパクトで映像系の可動域が広く使いやすい装置です。画質調整が任意で容易に行えるため画像のカスタマイズができる点も魅力です。
  • FLEXAVISIONは(株)島津製作所の商標です。
製造販売認証番号
218ABBZX00202000 据置型デジタル式汎用X線透視診断装置 [X線テレビシステム FLEXAVISION]
据置型デジタル式汎用X線診断装置
据置型アナログ式汎用X線診断装置
  • ※本医療機器は複数の一般的名称に該当します。