近赤外光イメージング装置(光トポグラフィー検査対応)
導入編
光トポグラフィー / NIRSの検査は保険適用されますか
光トポグラフィー / fNIRSの検査は以下の内容で保険請求することができます。(適用を保証するものではありません。詳しくは地域の窓口へお問い合わせ下さい)
診療報酬点数表より
区分 D236-2 光トポグラフィー
- 脳外科手術の術前検査に使用するもの
- 抑うつ症状の鑑別診断の補助に使用するもの(平成26年4月~)
検査室として特別な設備が必要ですか
防護室やシールドルームといった特別な設備は不要です。 また、装置が小型で移動させることができるため、他の部署と共同利用することができます。
測定にかかる時間はどれくらいですか
課題内容によりますが、準備~測定終了までが1時間以内となるような測定計画が理想的です。ファイバホルダやファイバは軽いためさほど気にならないものですが、長時間の測定は被検者の負担になります。出来るだけ効率良い測定計画を立てていただくことをお勧めします。 なお、準備には10~15分必要です。これは、ノイズの原因となる被検査者の髪の毛を避けながらファイバを装着する必要があるためです。
光ファイバは折れたりしませんか
光ファイバの材質はプラスチックなどです。繊維の糸のように、できるだけ細くしたものを採用してフレキシブルにしていますが、取り扱いを誤ると折れることがあります。強く引っ張ったり、屈曲させたりしないよう取り扱いにはご注意ください。
光ファイバは繰り返し使えますか
繰り返し使えますが、頭皮の脂が付くと感度が低下しますので、一人の測定が終了したらアルコール綿等でふき取っていただくことをお勧めします。
運動しながら測定できますか
ファイバを頭部に固定できるような動作、例えば立ったり座ったりなど簡単なものであれば測定できます。また、定位置で運動できるトレッドミルやエルゴメータを用いると、運動しながら測定することができます。
測定時、髪の毛が邪魔になりませんか
黒髪のように、太くて黒い髪の毛は光を通しません。また、髪の毛はノイズの原因になりますので、ファイバを装着する場合には必ず髪の毛を避ける作業が必要です。
測定時の再現性を高めるには
同一被検者の経過観察を行う場合、再現性を高めるために送受光ファイバの配置位置に対して何らかの基準(国際式10-20法等)を用いることをお勧めいたします。尚、fNIRSは酸素化ヘモグロビン、脱酸素化ヘモグロビン、総ヘモグロ ビンの変化量を求めるものであるため、絶対値での比較は行えません。また、異なる被検者間の比較も行えません。