JRC2019国際医用画像総合展 島津ブースレポート

2019年4月

 JRC2019国際医用画像総合展 島津ブースご案内

「健康長寿社会の実現」のために、検査そのものや検査・治療装置に対する患者さまの抵抗感を少なくすることで、受診を早め早期発見につなげることが重要になるとの考えから、島津はユニークな機能を持つ医用画像診断装置・治療支援装置の提供に努めております。
そして今後も、私たちの強みである見えなかったものの「可視化」と、質量分析のリーディングカンパニーとして併せ持つ「定量化」により、がん、生活習慣病、認知症、ロコモティブシンドロームなど、さまざまな社会課題の解決を目指し、予防から診断、治療、そして予後まで一人ひとりの一生を通してヘルスケアに貢献して参ります。ITEM2019では、これら島津の最新製品や技術をご紹介いたしました。

 
 
 
 
 
 

SDGsへの当社取組み

当社は「人と地球の健康への願いを実現する」という経営理念のもと、社会課題の解決に貢献する製品の提供に取り組んでおります。今回の展示会では、国連サミットで採択された「持続可能な世界を実現するための国際的な開発目標“SDGs”」と照らし合わせて、当社取り組みをご紹介しました。またそれぞれの製品が課題解決を目指す個々の目標についても、SDGsのテーマに沿ってご紹介しました。

当社が事業によって貢献している
主要なSDGs目標

出展機器

血管撮影システム Trinias C16 unity edition 

低侵襲治療を支援するTrinias series unity editionから、下肢領域など広範囲な撮影に有効な16×12インチの大視野FPD搭載システムとチルト・ローリング可能な多機能SMART Tableを出展し、画像とテーブルの連携機能(オプション)により、画像の関心領域に合わせてSMART Tableが自動的にポジショニングされる点をご紹介しました。
下肢治療ガイダンスアプリケーションSCORE Chase(オプション)では、追跡撮影終了後瞬時に長尺DSA画像が生成できることや、撮影済みの画像をMAPとして再利用することにより被ばく低減や造影剤の投与量を削減できることについて、高い評価をいただきました。
動きに強いDSAであるSCORE RSMの適用例として下肢治療と肝動脈塞栓治療をご紹介しました。下肢治療では追跡造影においても高い血管描出能を持つ点、肝動脈塞栓治療では息止め不要で手技を進めることができる点が注目を集めました。

回診用X線撮影装置 MobileDaRt Evolution MX8 version 

伸縮式支柱採用により、前方を見通しよく快適に回診が行えるFPD搭載回診用システムMobileDaRt Evolution MX8 versionは豊富なDR・FPDをご用意し各施設のご要望に沿ったタイプをお選びいただけます。本展示会では全タイプのFPDをご用意し、それぞれの特長をご覧いただきました。全世界で4,000台以上(2018年10月現在)の実績を誇るMobileDaRtシリーズの最新版である本機種には、これまで培ったノウハウにより、内蔵式大型モニタや高さ変更可能なハンドルなど、使い勝手の良い工夫が随所に施されており、実機にて確かめていただくことが出来ました。

検査をもっと快適に。理想のMobileをデザインするMobileDaRtデザインフェスの応募作品ならびに、グランプリ賞を実機にてご紹介しました。ユニークなアイデアや、様々な思いが込められた多数の作品に、会場は常に笑顔があふれました。グランプリ受賞者のご勤務先の皆様がお見えになり、記念写真を撮影するなど、実機を囲んで談笑されました。多数のご応募誠にありがとうございました。

ベストモバイル賞の作品と、作者のご施設の同僚の皆様

X線テレビシステム SONIALVISION G4 

消化管検査をはじめ、整形領域、泌尿器領域、2FPDパネルによる一般撮影対応まで幅広い検査にご使用いただける多目的デザインと多彩な機能、またその有用性を更にひろげる豊富なアプリケーションを最新の臨床画像にてご紹介しました。新画像処理SCORE PRO Advance(W.I.P. 今夏発売予定)では、被ばく線量を約77%低減してもリアルタイム性が損なわれず高画質化を実現、有用であった例を胆すい管の造影画像などでご紹介しました。また本システムは、骨密度測定(Smart BMD/オプション)が行える唯一のX線テレビシステムであり、患者移動なく1台で単純撮影、トモシンセシス(オプション)の3種類の検査が行え、高齢化社会における骨疾患に対するニーズにマッチしている点などをご説明しました。さらに島津独自のトモシンセシスT-smart(オプション)がTHAなどで金属近辺でも骨梁などが明瞭に描出された点や、長尺撮影SLOT Advanceなどのアプリケーションの有用性についても、豊富な臨床データと共にお確かめいただきました。

一般撮影システム RADspeed Pro style edition EDGE package 

被検者のサポートを行いながら、ボタン操作で撮影準備が行えるオートポジショニングをはじめ抜群の操作性が好評のシリーズに、天井懸垂周りのケーブルを天井レールと一体化するケーブルガイド(オプション)などが加わり、さらに操作性が向上した新タイプstyle editionをご紹介しました。また、トモシンセシス、自動長尺撮影機能、デュアルエナジーなど検査の幅を広げるアプリケーションについても最新画像をご紹介しました。中でもトモシンセシスの、専用ワークステーションにより次の検査と同時並行で画像再構成が行えスループット良く検査が進められる点や、画像再構成技術T-Smartにより金属の影響を抑えた画像を取得できる点を高くご評価いただきました。既設のX線撮影装置でもソフトウェア(PC)の追加で断層像が取得できる新たなトモシンセシス「ユニバーサルトモシンセシス」(W.I.P. 今夏発売予定)にも注目が集まりました。

X線テレビシステム FLEXAVISION HB Package eXceed edition

速写機能を用いて半切ワイヤレスFPDでの撮影が可能である点や、デジタル装置の透視画像処理SmartFITで視認性が向上した点をご紹介しました。またモニタ上での線量表示やDICOM MPPS/RDSRなど被ばく線量管理機能が強化された点などについてもご紹介しました。

 

外科用X線テレビシステム OPESCOPE ACTENO

発売以来、国内外の多くのお客様から支持をいただき国内で高い納入実績を誇るシステムをご紹介しました。Cアーム台車のタッチパネル上に表示された透視画像の見たい領域をタッチするだけで、その領域の明るさが最適になるように自動的にX線条件をコントロールする機能Touch Focus(オプション)をはじめ、完全手動方式で思いのままにポジショニングできるカウンターバランス方式のCアームなど、手術室で操作性よく透視が行える点が好評でした。

 

近赤外光イメージング装置 SPEEDNIRS

血中酸素化ヘモグロビン濃度の変化を捉えることで、脳の活動状態を可視化する近赤外光イメージング装置の卓上タイプを展示しました。保険適用されているうつ病鑑別診断補助のほか、脳卒中回復期のリハビリテーション効果を客観的に評価するツールとして期待されており、臨床例をご紹介しました。

 

検体前処理装置 CLAM-2000CL/高速液体クロマトグラフィ分析装置 Nexera LC-MS/MSシステム

島津のもう一つのコア技術である、分析計測技術について、クラスⅠ医療機器の分析装置・Nexera LC-MS/MSのMS検出器を、血液や尿などの生体試料を分析する際の前処理を自動化する装置CLAM-2000CLと共に展示しました。血液より薬物濃度をモニタリングすることで、抗がん剤などの薬物を患者負担の少ない最適量を投与する個別化医療を支援します。

 

AVS支援システム(研究用途向け)

4月9日に発売された、血管撮影システムによって得たX線画像と液体クロマトグラフ 質量分析計システム(LC-MS)による分析結果を融合記録し、効率的かつ迅速な血液分析を実現する研究用途向けの「AVS支援システム」の内、コアとなるSampling Viewerをご紹介しました。画像診断においては馴染みの少ない質量分析機器とX線画像の融合記録に対してご来場いただいた先生方に様々なご意見をいただくことができました。

 

がんの診断・治療をサポート

乳房専用PET装置 Elmammo Avant Class

乳房圧迫に伴う痛みのない乳房検査で注目のElmammoの新モデルElmammo Avant Classを展示しました。従来機との臨床データの比較によって、従来の胸壁近傍の撮像視野外領域(ブラインドエリア)を縮小できていることをご評価いただきました。また、顔のあたる寝台の凹みを深くした新しい寝台を、実機で確認いただいたことで、検査中の首の負担が軽減されて、より快適に検査を受けられることを実感いただきました。乳房専用機ならではの高解像度により納入施設も増えており、有用性を最新の臨床画像にてお確かめいただきました。中でも高濃度乳房において有用性を示した例に注目が集まりました。

 

放射線治療装置用動体追跡システム SyncTraX FX4 version

4式のFPDとX線管を搭載し、治療装置のガントリヘッドを避けるFPD・X線管の組合せを装置側で自動選択し、即座に透視・撮影することができる放射線治療装置用動体追跡システムと、IGRT(画像誘導放射線治療)支援機能Smart Aligner(オプション)をご紹介しました。SyncTraXシリーズは、より効率的で効果的な放射線治療を支援するシステムとして評価も高まっており、導入実績も増えています。

 

近赤外光カメラシステム LIGHTVISION

ICG蛍光法により乳がん手術におけるリンパ節への転移確認のための生検を支援するシステムを、ご紹介しました。ハイビジョンセンサを搭載しており手術器具や糸なども鮮明に画像表示できる点や、ICGを白色の他、緑色や青色で表示できる点に注目が集まりました。昨年、ICGの適応が血管及び組織の血流評価に拡大されており、今後ますます臨床用途の拡大が期待されます。

 

医療現場の「働き方改革」をサポート

電子カルテシステム SimCLINIC T3α XLink package 
卓上支払機 Mer’C 

DICOM患者情報連携機能を搭載した無床診療所向け電子カルテシステムを展示しました。弊社製X線装置X’sy Proとコニカ社・キヤノン社製フラットパネルシステムを組み合わせ、オーダーから撮影、診断に必要な患者・画像情報を連携させることができ、一連の操作がとてもスマートに行えるSMS-Linkについてご紹介しました。
また業界初の卓上支払機Mer'Cは電子カルテシステムと連携して患者さんによる支払いを支援することで、クリニックでの現金管理業務の効率化を図ります。電子カルテとトータルで受付から、診察、検査、会計まで医療現場の「働き方改革」をサポートします。

医療機関向け再来受付システム MERSYS-Ⅳ 

外来での再来受付を、大画面タッチパネルと音声ガイダンスで受診者がわかりやすく行える島津エス・ディー株式会社製システムをご紹介しました。外来受付だけでなく、放射線科での受付に活用することで、適切な人材配置を支援します。

 

第78回 日本医学放射線学会総会
ランチョンセミナー31

14日に開催されたランチョンセミナーでは東海大学医学部付属八王子病院 画像診断科特任教授 今井 裕 先生を司会にお迎えし、株式会社 島津製作所 高村より「島津製作所の一般撮影技術の取り組み」、東海大学医学部付属八王子病院 診療技術部放射線技術科 由地 良太郎 先生より「一般撮影 動態イメージングへの取り組み」 、京都府立医科大学 整形外科学教室 土田 真嗣 先生より「手外科領域におけるトモシンセシス技術の有用性」についてご講演いただきました。由地先生には動態解析を、土田先生にはユニバーサルトモシンセシスなどの最新アプリケーションについて臨床画像を交えながら、一般撮影分野の新技術がもたらす臨床有用性と今後の期待について、それぞれご専門のお立場から解説いただきました。

東海大学大学院
医学研究科 画像診断学
教授 今井 裕 先生
東海大学医学部付属八王子病院
診療技術部放射線技術科
由地 良太郎 先生
京都府立医科大学
整形外科学教室
土田 真嗣 先生

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